ランニングウォッチの老舗、ガーミンが2019/5に発表したばかりの新作スマートウォッチ「Forerunner 245 Music(日本名:ForeAthlete 245 Music)」を購入しました。数日使ってみたので、日々の生活やランニングで気づいたことをレビューしたいと思います。
購入の経緯
以前から使用していたFitbit ionicが急にシャットダウンし、その後二度と起動しなくなりました。リセットもできません。その日のうちに以前から興味のあったガーミンの新作スマートウォッチをAmazon.deでポチりました。
購入金額:349.95 EUR(本日のレートで42,700円ほど)
ちなみに、日本版ForeAthlete 245 Musicは、このくらいのお値段です。
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Forerunner限定の機能(SpO2測定)が必要なければ、日本で買う方がお得です。
血中酸素飽和度(SpO2)の計測機器は、現在、日本国内においては薬事法上管理医療機器(クラスⅡ)に分類されています。
ガーミン公式サイトより
このため、海外ではその機能を有する製品であっても、日本国内ではお使いいただけないよう機能を停止しております。
該当商品:MARQ, fenix5x plus,ForeAthlete 945, ForeAthlete 245, ForeAthlete 245 Music, vivosmart 4
SpO2測定に関しては私はあまり興味はないですが、リクエストがあればそのうち記事にしたいと思います。
同時にランニングダイナミクスポッドも購入しました。こちらを連携させることで、ランニング中にさらなるフォーム分析が可能になります。(後述)
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外観、重量
Amazonの購入特典で無料でBluetoothがついてきました。特にガーミン専用というわけでもないので、こちらのレビューは割愛します。

それでは開封していきます。

バンドは交換可能ですが、付属のバンドは肌触りも良く、フリーサイズで誰の腕でもぴったりあうと思います。今のところ交換予定はありません。

では、ぶっこわれたFitbit Ionicと比較してみましょう。
続いて、重量の比較です。
私がFitbit Ionicを選んだ一番の理由は、「軽さ」と「電池持ち」です。この2つに関して言えば、この2年間完璧に満足していましたが、今回Garminは245でその両方をあっさりと超えてきました。
スマートウォッチとしての使い心地
良い点
軽いので、一日中つけていても疲れません。また、スマートフォンの通知もスムーズです。ほかに睡眠のモニタリングやボディーバッテリー計測など、いろいろな機能があります。面白いとは思いますが、あまり活用はしていないのでここでは触れません。
残念な点
私はドイツに住んでいるので日本版ForeAthleteを購入することができません。最初から分かってはいましたが、Forerunner 245では言語選択に日本語はありません。

スマートフォンの通知はちゃんとやってくれますが、これだと内容が全く分かりません。また、日本語の音楽ファイルも表示できないため、邦楽を聞くときにちょっと困ります。
希望的観測ですが、しばらくすればGarminが日本語に対応した言語パックを配布してくれると思います。理由は、645や935では以下のように配布されているからです。
ランニングウォッチとしての使い心地
何度かランニングで使用してみました。今回初めてガーミンを使用してみて、Fitbitはランニングウォッチとしてはしょせんおもちゃだと再確認しました。
良い点
すべてにおいてFitbitより上です。
・GPSをつかむのも早いし、正確。
・電池もちも文句なし。数キロのランニングだと、まったくと言っていいほど電池が減りません。公称値では、GPSランニングで22時間(音楽なしの場合)。ウルトラどころか、100マイルでも完走できそうです。
・ランニング中に表示できる項目が非常に豊富です。個人的には現在のラップの平均ペースを表示できるのに驚きました。これは、ペース走をするときに大変便利です。
試しにサブスリーペースでハーフを走ってみました。かなりアップダウンのあるコースですが、ほぼすべてのラップで設定ペース(4:15/km)のプラスマイナス5秒以内で走ることができました。これは、今までFitbitでは到底できなかったことです。
残念な点
特にありません。ランニングに関して言うと、これ以上の時計は今のところないでしょう。
ランニングダイナミクスポッド
今回ガーミンを選んだ理由の一つがこのランニングダイナミクスポッドです。別売りの計測器をパンツの後ろ側につけて走ることで、ランニング中のフォームを数字で分析することができます。
計測結果
今回は、計測結果の差がわかりやすくなるように、以下のようなランニングを分析してみました。
・5kmのウォームアップ(フォームを意識)
・3kmペース走(3:30/km)
・5kmのクールダウン (フォームを意識)
まずは、ペース。こちらはもちろん245だけで計測可能です。
次にピッチです。通常時は180程度ですが、ペース走の間はかなり上がり、最大で210まで上昇しています。
次に歩幅です。ペース走区間では意識してストライドを大きくしました。その結果、ラストスパート時に最大で2mくらいまで歩幅が伸びています。

続いて、上下動比。これは、ストライドに対する上下動の割合です。小さければ小さいほどきれいなフォームだと言われています。アップとダウンの間は、もう少し改良の余地がありそうです。
次は接地時間。こちらも短ければ短いほど良いです。ペース走で疲れてしまったのか、ダウン時の接地時間が非常に長くなっています。

接地時間バランスです。こちらでは、ランニング中の左右のバランスを見ることができます。

今回、こちらで大きな問題が見つかりました。フォームを意識しながら走っている最中は、ほぼ左右のバランスが取れた走りになっています。しかし、ペースに意識を移すと一気に右足に重心が偏ってしまっているようです。今後の課題が一つ見つかりました。
2つのグラフをオーバーレイすることもできます。

最後に
まだ使い始めて1週間も経っていませんが、心から買ってよかったと感じています。むしろ、なぜもっと早くガーミンを使っていなかったんだろうと少し後悔しているくらいです。
私のような一般人がサブスリーのレベルに達すると、そこからの伸びしろはどんどん小さくなっていきます。今回ご紹介したランニングダイナミクスのような数値を使った分析で、小さな改良を少しづつ積み重ねていくことが、今後のタイム更新には非常に大事なことだと思います。
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わかりやすい記事を読ませていただきました。一つ質問なのですがgarmin connectには簡単に接続できましたか?海外版を買ったのですが上手く繋がってくれません。
たいやき様
コメントありがとうございます。私はAndroidのGarmin Connectを使用しておりますが、初回は問題なく接続できました。その後、まれに突然接続できなくなる不具合が起きています。その場合は以下公式サイトで説明されている手順を踏むと、毎回正常に接続できるようになります。一度お試しください。
https://support.garmin.com/ja-JP/?faq=reHBOSC1bt83UTDHqYJZG8