東京マラソン2020において、一般選手の参加が取りやめになりました。出場資格を持っていた私が今の心境を語ります。

エントリー顛末

私は2021年までにワールドマラソンメジャーズ6大会(東京・ロンドン・ベルリン・シカゴ・NYC・ボストン)をすべてサブスリーで制覇し、Six Star Finisherになることを目標としております。

当初は
2019年:ボストン・ベルリン(達成済み)
2020年:ロンドン・シカゴ
2021年:東京・NYC
の予定で達成するつもりでした。

6大大会の中で一番大きな問題はロンドンマラソン出場。なんせ抽選枠は倍率30倍ともいわれております。チャリティー枠も非常に高額ですので、現実的に最も出場実現性が高い方法がChampionshipエントリーです。

東京マラソンもなかなかハードルが高いです。海外準エリート枠は男子300名のみで、持ちタイムの速いもの順。確実に出場できる保証はありません。

2019年のベルリンマラソンを走るまで、ロンドンのチャンピオンシップエントリーの規定タイムを満たしていなかった私は、保険のため2020年の東京マラソンの抽選エントリーも行っていました。こちらは日本にある実家の住所を使用してプレミアムメンバーでエントリーしました。しかしその後、プレミアムメンバーの抽選・一般抽選ともに外れてしまい、ロンドンマラソンへの出場一本に絞ることになりました。

見事にベルリンマラソンでサブ2:45を達成し、ロンドンマラソン出場が決まりほっとしているところ、東京マラソンから一通のメールが。

結果として、運良く2020年に東京・ロンドン両方の出場資格を得ることになったのです。

中止の報道を受けて

本日2/17、日本のニュースサイトから東京マラソンにおいて一般選手の参加を取りやめにする旨の一報を受けました。参加費の返金は行わず、出場の権利は来年に繰り越せるが、参加する場合は再度参加費を支払う必要があるとのことです。

私の個人的な都合を考えますと、これはむしろ朗報です。一悶着ありましたが結果として当初の予定通り、
2019年:ボストン・ベルリン
2020年:ロンドン・シカゴ
2021年:東京・NYC
で出場がかなうわけです。

この結果、東京とロンドンの間が5週間しかないので調整が難しいという問題もクリアすることができました。また、出場権が繰り越せるということは、2021年の新規での出場枠が大幅に減少することになると想像できます。これは、当初2021年に海外準エリート枠を狙っていた私からすると大変大きな問題となります。1回分の参加費は無駄になってしまうものの、2021年の参加を保証されているという事実はかなり重要です。本当に当選しておいてよかったと思います。

トレーニングに関してですが、東京マラソンに向けて年明けから今までで一番といっていいほどトレーニングを積んできました。また、2週間前の今、調整もほぼ完ぺきといえる状態でした。ほぼ間違えなくサブ2:40は達成できたでしょうし、当日の調子次第では2:35も狙えたかもしれません。そう考えると少し残念な気がしますが、もし東京マラソンに当選していなかったらここまで質の高いトレーニングができていなかったかもしれません。ただ、来年の今頃はもっといいタイムで走れているのではないかという期待もあり、一方的に不利益を被ったとは思っていません。

日本への渡航は仕事と引っ付けているため、無駄になることはありません。出張は予定通り行います。

まとめ

東京マラソン2020が中止になって残念な点

・参加費(16,200円)が返ってこない
・この2か月の調整が無駄になった

逆に良かった点

・コロナウイルスへの感染リスク低減
・メジャーズ6大会にバランス良く出場できるようになった
・2021年の東京マラソンでは今年より速く走れるという期待ができた

メリット・デメリットを比較すると、個人的にはメリットの方が大きいかなと感じています。

最後に

出場権を持っている人は当然みんな出たいにきまっています。長々と書きましたが何が言いたいかというと、今はどうやって自分の気持ちを前に向かせるかを考えることが重要だということです。

これをお読みの出場予定だったみなさん、もちろん色々文句を言いたい気持ちはわかります。私も今でも出られるなら出たいです。私の例が参考になるかはわかりませんが、何とか理由をつけて自分を納得させ、今日からまた目の前のトレーニングを頑張りましょう。

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2 Comments

  1. ご無沙汰しております。Triplediamonderです。

    東京マラソン、参加が叶わなかったことの無念、心中、お察し申し上げます。

    昔の話で恐縮ですが、私も狙っていた大会前には、いちサラリーマンでありながら月間500KM近くの走り込みや食事コントロールなど結構ストイックな生活をしていた経験があることから、今年の東京マラソンが今回のような形で一般参加が不可能になったことに対し、KAZUAKI様はじめ参加予定者だった皆さんのことを思うと残念でなりません。

    KAZUAKI様におかれましては、本ブログを拝見する限り、順調に調整できている様子が伺えましたので、どれくらいの記録で完走されるのか楽しみにしておりました。もし自分が同じような状況に置かれたなら、おそらく自暴自棄になっていたのではないかと思います。私の主観で恐縮ですが、本ブログの書かれているように前向きな考え方ができるKAZUAKI様は、ご自身のマインド調整能力に長けた方のように感じました。

    この経験をバネに、一層の飛躍を遂げていただくことを陰ながら応援しています。

    1. Triplediamonder様
      ご無沙汰しております。ご丁寧なコメント、またお褒めの言葉ありがとうございます。大変うれしく思います。
      東京マラソンの件、本当のことをいうと今でも走りたいという気持ちはあります。また、年齢による衰えも今後出てくるかもしれませんので、できるだけ早く目標を達成しておきたいと焦る気持ちもあります。ただ、まだ今年はロンドン、シカゴと高速コースでのレースが残っておりますし、Triplediamonder様のように月間500kmの走り込みまではさすがにやっておりませんが、それもまだまだ練習次第で伸びしろがあると前向きに考えようと思います。

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