フィンランド・ヘルシンキで開催された2020年ヘルシンキシティマラソン2020に参加してきました。無事PBを6分ほど更新しました。

大会概要

日程
2020/10/3 14:30スタート

距離
42.195 km(フルマラソン)

天候
曇りときどき晴れ。風が強かったです。

気温
12~14 ℃
終始、非常に走りやすい気温でした。

シューズ
ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%
シューズのレビューは後日別記事で行います。

結果

タイム
2:36:41(Avg. 3:43/km)

順位
総合 5位(完走者1,367人)
日本人 1位

AIMS公認レースですが、新型コロナウィルスの影響で海外からの参加者が激減で、かなり少なめの参加者数になっています。

旅行振り返り

ヘルシンキにはほぼ1週間前の9/27(日)に到着しました。

元々はレースに合わせて、レース2日前の木曜日に到着する予定でしたが、フィンランドがドイツからの入国規制(2週間の待機要請)を9/28(月)以降の入国から再開するという、急な知らせを受けて入国を早めました。これを逃すと今年のフルマラソン大会出場はほぼ絶望的になってしまうため、迷うことはありませんでした。

ヘルシンキは乗り継ぎで何度も通っていますが、実は入国するのは初めて。観光らしい観光はあまりしませんでしたが、幸いこの時期でも温かく、治安も良かったので非常に住みやすい街だなと感じました。確かに物価はドイツより少し高いですね。

宿泊先

ホテルは「Hellsten Helsinki Senate」1週間滞在するということで、レース前の食事や調整などやりやすいように、コンドミニアムタイプのホテルへ予約を変更しました。

フィンランドらしくサウナ付きのお部屋にしたので、外出して体が冷えたに温めたり、トレーニング後の疲労回復に役立ちました。また、キッチンにもそれなりに調理器具がそろっており、家にいるのと変わらない感覚でレースの準備をすることができました。とても良いホテルだったと思います。

レース振り返り

ヘルシンキシティマラソンのレースを振り返ります。

コース

ヘルシンキの街を大回りで2周するコースです。

右下のおまけの部分だけ1周で、ほかは2周
高低差

高低差のグラフを見て、「けっこうフラットじゃん」と思ったのですが、実際には細かいアップダウンがかなり多く、走ってみるとタフなコースでした。

設定ペース

今回は2:35が目標なので設定ペースは3:40/km。ガーミンのPaceProも3:40設定にしました。PaceProは非常に便利な機能です。詳しくは以下の記事をどうぞ。

PaceProが使える機種で、一番安価なものはForeAthlete 245になります。

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レース開始

新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、スタートは14:30と14:40の2グループに分けられ、かつ各グループも3つのコーラルでスタートゾーンを分ける対策が取られていました。私は14:30スタートの一番前のコーラルでしたが、10分前でも最前列に来れるくらいかなりスカスカで十分に対策ができていたと思います。

10分前くらい

また、何度もスタート直前まではマスクの着用を推奨しますというアナウンスがあり、ほとんどの方がマスクを着けていました。私も直前まではマスク着用。ちゃんとスタート直後にごみ箱も設置されています。

スタート直前。最前列を確保

見たところ、ヴェイパーフライは多かったですが、アルファフライは私一人だけでしたね。みんなにちらちら足元を見られました。

レース前半

1周目は24kmあります。ヘルシンキは港町、かつコースはかなり長い間海沿いを走ります。向かい風はけっこうきついです。前半は私がきれいに3:40を刻み続けていたので、同じレベルの方2人がずっと私の後ろについて走っていました。この3人が3位集団でした。

体が大きい彼らに前をゆずって後ろを走るべきなのでしょうけど、なぜかこの時はそういう気分になれずずっと2人を引っ張る形に。

ヘルシンキシティマラソンはマイドリンクを置くことができます。私も14kmと28km地点にモルテンを設置していたので、その時だけは二人のうち一人が「しばらく俺が引っ張るよ」と言ってくれ、後ろを走りながら補給できました。

遅すぎず早すぎず、理想的なペースだったと思います。ただ、20kmぐらいで早くも足に違和感が。最初は「あれ、これ結構足にきてない?」ぐらいでしたが・・・

レース後半

1周目を終えた24km時点から、違和感が明確な痛みに変わってきます。具体的に言うと、ハムストリングの筋肉疲労ですね。まぁ我慢すれば走れるレベルですが、これは42kmは絶対に持たないなと次第に感じ始めます。

28kmの給水所でモルテンを取り、飲んでいる間にまた先頭を譲ります。結果的にその後私が二人の前に出ることはなく、そのまま5位でフィニッシュすることになります。

30km以降からは何度も足がつりそうになりましたが何とかペースを維持しようとしました。その努力も38km地点くらいまでが限界で、それ以降は4:00/kmまで落ちてしまい、結果目標の2:35には2分近く及ばずの2:36:41に終わりました。

レース後

ゴールでは二人がフィニッシュラインで待っていてくれ、ハイタッチ後少し話して、表彰式。3位までは賞金が出るのですが、ラスト1kmくらいで3位争いができていればもう少し面白いレースになっていたのになと思うと少し残念です。

感想

良いレースだったと思います。今年のフルマラソン参加はほぼ諦めていたところ、レース2週間前にこの大会が予定通り開催されることを知り、急遽申し込みました。フルマラソン以外の参加者も含めると1万人近い参加者がいましたが、このような状況で開催を決定し、安全対策もしっかりとっていた運営のみなさん、ボランティアの方々には本当に頭の下がる思いです。

個人的には昨年のベルリン以来1年ぶりのフルマラソンでした。タイムでは目標の2:35には少し届かなかったものの、PBは大幅に6分更新、また順位も5位とそれなりに満足いく結果になりました。今回の反省点としては2点。

・アルファフライを使うという選択をもっと慎重にすべきだった

・コースを事前にすべて走っていたはずなのに、アップダウンや風のきつさが把握できていなかった

こちらをきちんとやっていれば2:35は切れたでしょうし、ラスト1kmの熱い3位争いにも参加できたと思います。

アルファフライについては別記事でもう少し詳しく書くつもりですが、簡単に言うと、この靴を履くのは早すぎました。今回は履きなれたヴェイパー4%で勝負すべきだったと思います。

ただ、とんでもない可能性を秘めた靴であることは紛れもない事実です。5kmのTTなんかやれば、私でも15分台で走れるはずです。しかし、今の私の体だとハーフマラソンまでがこの靴に耐えられる限界です。この靴でフルを走り切るためには、下半身の筋力トレーニングが必須になると思います。

最後に

さて、2021年の東京マラソンも秋に延期になりそうですし、私はロンドンを優先させようかと思います。来年のロンドンで確実に2:35を切り(目標2:33くらい)、2022年の東京マラソンでいよいよ最終目標のサブ2.5、2:30切りを目指しましょうかね。

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2 Comments

  1. KAZUAKIさん、ご無沙汰です。
    ロンドンマラソンの件でコメントをやりとりさせていただいたKa_Naです。

    PBおめでとうございます。
    レポートもわかりやすくとても臨場感がありました。
    ヘルシンキは街もきれいですね。

    そして、このPBはヨーロッパ生活の良い記念になりましたね。
    もうすっかり手が届かない所に行ってしまわれたようですが、私もケガから早く復帰して頑張ります。

    来年のロンドンマラソンではともに走れるのを楽しみにしています。
    (私もチャンピオンシップランナーとして違和感がないようにせねば)

    1. Ka_Naさん

      いつもコメントありがとうございます。ブログの更新が滞ってしまい、ご挨拶は大変ご無沙汰となってしまいましたが、Ka_Naさんのブログはいつも楽しく拝見しております。

      肉離れをされたと聞き、心配しておりました。バーチャルロンドンを無事完走されたということで、もう完治も近いかとは思いますが、ご無理はなさらず。私も来年のロンドンでお会いできることを楽しみにしております。来月には私も本帰国ですので、日本の大会でその前にお会いできるかもしれませんね。(P.S. 恐らく、Ka_Naさんと同じ県内に引っ越す予定です。)

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