本日、JALから燃油特別付加運賃(通称燃油サーチャージ)を、4月から引き下げると発表がありました。先日、ANAからも同様の発表があり、これで、レガシーキャリア2社とも4月から国際線の航空運賃が引き下げられることになります。
日本発旅程の場合
日本発旅程の現在の燃油サーチャージは以下のようになっています。海外居住者のみなさまは下の海外発の旅程へお進みください。
最高となる北米や欧州路線では片道17,500円、往復でなんと35,000円も燃料代が上乗せされていることになります。これはちょっと驚きです。
これが、4月以降発券される航空券では、以下のように改定されます。
通常はみなさん往復で購入されると思いますので、往復運賃で簡単にまとめたいと思います。
韓国・極東ロシア
往復2,400円安くなる
東アジア(主に中国)
往復6,000円安くなる
グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム・ロシア1
往復6,000円安くなる
タイ・シンガポール・マレーシア・ロシア2
往復11,000円安くなる
インドネシア・インド・スリランカ・ハワイ
往復14,000円安くなる
北米・ヨーロッパ・中東・オセアニア
往復21,000円安くなる
かなりお安くなりますね。日本発路線で旅行を計画中の方は4月まで発券を待たれた方がよいかと思います。
海外発の旅程の場合
我々のような海外居住者はこちらの方が重要です。私も、最初に上の金額を見ていたため、同じように安くなると期待していましたが・・・
まずは現在の燃油サーチャージです。
北米やヨーロッパ路線は少し日本発より安いですが、アジア路線は日本発に比べ、大幅に高いですね。さて、これがいくら安くなるのでしょうか。
こちらが4月からの燃油サーチャージです。
んー、微妙に安くはなってますが・・・。
こちらも往復金額でまとめてみましょう。比較のため、本日のレート(USD/JPY 110.56)を使って、円で表記します。
韓国・極東ロシア
往復442円安くなる
東アジア(主に中国)
往復2,874円安くなる
グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム・ロシア1
往復2,654円安くなる
タイ・シンガポール・マレーシア・ロシア2
往復3,980円安くなる
インドネシア・インド・スリランカ・ハワイ
往復5,528円安くなる
北米・ヨーロッパ・中東・オセアニア
往復9,508円安くなる
と、残念な結果となりました。この差は何なんでしょうか。ちょっと海外居住者は冷遇されている気がします。まぁ、もともと日本発の旅程より海外発の旅程は運賃で少しばかり優遇されていることもありますが・・・。
4月からの運賃改定では、今までの運賃とそんなに変わらないだろうというのが私の予想です。
まとめ
今回の燃油サーチャージ改定で、恩恵を受けるのは、主に日本に在住している方で、日本発の国際線に乗られる人です。この方々は4月まで発券を待った方がよいかと思います。
逆に、我々海外居住者で、日本への一時帰国を予定している方には残念なお知らせとなりました。確かに少しは安くなりますが、頻繁に行われるセールの方が割引率は大きいです。焦って4月に入ってすぐ発券するほどのものでもないのかなと思います。
ただし、現状の原油先物価格を眺めていると、次回の改定(6月以降発券分)は、また大幅に上昇する可能性が高いです。5月末までにはどうするか見極めたいところですね。