ドイツに移住してもうそろそろ5年になりますが、移住前にはドイツで日本の食材がどの程度手に入るのかがよくわからず、またおそらく手に入ったとしても日本に比べるとかなり高い価格設定であろうと想像していました。なので、すくなくとも麺類好きを自称する身としては、うどんやラーメンは自給自足すべきだろうと考えており、当時発売されたばかりのフィリップスのヌードルメーカーを持参してきたのでした。

もうすでに5年近く使用しているため、かなり年季が入ってきていますが、こちらのヌードルメーカーを使ってドイツの材料でうどんを作る方法をお話ししたいと思います。

フィリップス ヌードルメーカー

名前の通り、いろいろな麺類を作る機械、いわゆる家庭用の「製麺機」といったものです。うどん、そば、ラーメン、スパゲッティ、ラザニア、餃子の皮に至るまで、麺類に限らず小麦粉を材料にするいろいろな食材を自作することができます。

フィリップス公式サイトより

5年ほど前に日本で発売されたのですが、当時はこのような家庭用の製麺機というジャンルの製品はほとんど存在せず、「オランダに本社のあるフィリップスが、日本の数ある電機メーカーに先駆けて製麺機を発売した」と一時期かなり話題になりました。今は競合製品がたくさんあるようですが、私の中で製麺機のパイオニアはフィリップスです。

私が購入した当時は3万円オーバーの価格でしたが、現在はかなり手の届きやすい価格に落ち着いているようです。

フィリップス 家庭用製麺機 ヌードルメーカー HR2365/01

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また、当時は日本でしか発売されていなかったヌードルメーカーですが、今はドイツでもPastamakerという名前で発売されており、うどんやラーメン用のアタッチメントさえ日本で購入しておけば、重たい本体はこちらで購入することも可能です。ご覧のように日本に比べるとかなり高いですが、変圧器を使わずに使えるのは魅力です。

うどんのつくり方

では、このヌードルメーカーを使ってうどんを作ってみましょう。

材料

ドイツに来た当初はここに一番苦労しました。というのも、それまでは日本の小麦粉を使って何度か日本で試作をしてきて、一度も失敗したことはなかったのですが、ドイツの小麦粉と日本の小麦粉は性質が全然違い、そのまま入れただけでは茹でる最中にボロボロ崩れて、麺と呼べるようなものができなかったからです。何度か試行錯誤を重ねて、以下のような配分にするとうまくいくことがわかりました。

うどん二人分の材料(麺のみ)
小麦粉(weizenmehl 405): 240g
片栗粉(kartoffelmehl): 30g
冷水: 100ml

ラーメンの場合
これにかん水を入れたいところなのですが、売っていないので代わりに重曹(natron)を7g程度加えます。

そばの場合
小麦粉をそば粉(buchweizenmehl)にするのですが、なかなか配分が難しいです。二八そばだと確実にぼろぼろ崩れます。かといって半々くらいにするとコシが強すぎて、ほぼうどんになってしまいます。間を取って6:4から7:3くらいでぎりぎり崩れない配分を見つけてみてください。崩れやすさはそば粉の種類にもよります。

といった具合に、すべてこちらで簡単に、かつお安く手に入る材料で作成可能です。アジアショップで日本の冷凍うどんを買うと一食2~3 EURくらいはするんじゃないでしょうか。ドイツは小麦粉がタダ同然の価格なので、自作すると1食あたり0.2 EURくらいです。なんと1/10。

ヌードルメーカーの操作方法

材料をぶっこんでスイッチを押せば、あとは半自動です。

小麦粉と片栗粉はよく混ぜます
投入してふたを閉めたら、スイッチオン
時間をかけて、少しずつ水を加えます
最後にはこんな感じにそぼろ状態になればばっちりです
混ぜ終わると自動で製麺が始まり・・・
適当な長さのところできってやります
完成

調理

調理と言っても、うどんなので熱湯でゆでるだけです。

鍋の底にへばりつかないように、ちょこちょこお箸でかき混ぜて
この太さの麺の場合、だいたい5分くらいで完成
茹で上がったら一度冷水でしめてあげるとコシが強くなります
完成

本日はチーズ入りカレーうどんにしてみました。

おいしくいただきました

後片付け

部品が多いのが少し難点ですが、ばらせばあとは食洗器にぶち込めばよいと思います。うちは食洗器がないので手洗い。

こんな感じでパーツごとに洗えます

最後に

5年間使い続けて今さら感はありますが、フィリップスヌードルメーカーをご紹介しました。我が家ではこの5年間大活躍を続けております。

私自身が直近のボストンマラソン出場のため現在小麦を控えており、最近ちょっとご無沙汰気味でしたが、久しぶりにうどんを食べてみると、やっぱり良いなと感じてしまいます。

日本人であればみんな大好きな麺類が、日本から遠く離れたドイツでもお安く、またお手軽に食べられるのは良いですね。まだ持っていない方は良かったら検討してみてください。

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