ドイツは国内ほぼすべての大都市間をICEやICと呼ばれる高速鉄道が走っており、特に近くの大都市間の移動には非常に便利な交通手段となっています。

ドイツに住んで早5年。ドイツ鉄道は日本の電車とは乗り方がまったく違い、初めのころは何度もその乗り方に戸惑いました。最近ようやく慣れてきましたのでこちらにまとめておきたいと思います。

チケットの購入

チケットの購入はDBのアプリで行うのが簡単です。早めに購入するとディスカウント価格で買える列車も多いため、当日駅で買うよりはるかにお得です。

また、Rail&Flyなどを利用して乗車券だけは購入済みの場合、アプリで座席指定だけを別途購入することもできます。

まずはDBのアプリ「DB Navigator」をインストールしてください。

iPhone / iPad

Android

アプリを起動したらPlannerの画面に移動します。こちらで、出発地と目的地を入力します。

今回は上記の画像の「フランクフルト空港駅」から「シュトゥットガルト中央駅」までのチケットを購入してみます。ちなみに、 「Flughafen」とは、ドイツ語で「空港」という意味です。フランクフルト中央駅は「Frankfurt Hbf」と表示されているので、間違えないようにしましょう。

サーチすると、一覧が表示されますのでそこから自分が乗りたい便を選択します。

今回はこの電車を予約してみます。 次に進むと、料金の選択に移ります。

上から2つ「Super Sparpreis」と「Sparpreis」は、2等車のディスカウントプライスです。電車のキャンセルなど特別な事情がない限り、変更不可のチケットとなります。

3つ目「Flexpreis」は自由に変更可能なチケット、最後の「1st class Super Sparpreis」は、1等車のディスカウントプライスチケットです。1等車は基本的に座席指定込みの価格となっています。

各チケットの詳しい制限は右端にあるiマークをタップして確認してください。

座席指定

座席指定ですが、長距離移動の場合はやっておいた方が無難です。後述しますが、自由席の場合ICEでは空席を探すのに苦労します。

上記のような画面が出てきますが、無視して次に進みます。

この画面で「Show seats」を押すと、自分で座席を選べます。

空席はグレーで表示されています。大きな荷物がある場合、左下にあるようなラッゲージスペース近くの座席を指定されることをお勧めします。知人が一度、荷物置き場から離れた席に座って、盗難被害にあったことがあります・・・。

お支払い

最後に運賃の支払いです。

5種類から選べるので、お好きな決済方法を選んで、チケットの購入に進んでください。

購入ができたら、マイページに2次元バーコードが表示されていることを確認してください。乗車当日はその2次元バーコードが乗車券になります。紙で印刷する必要はありません。電池切れなどの心配がある場合はメールで届いたpdfのチケットを印刷しておきましょう。

当日の乗り方

では実際に乗ってみましょう。ドイツの駅には改札はありません。チケットを持っていなくても電車には乗れてしまいますが、持っていないことがわかると後で高額の罰金が待っています。

駅に着いたらまずはホームの確認です。電光掲示板で自分が乗る列車が何番ホームにくるのかを確認します。一応、アプリでも確認できるようになっています。

上の画像の場合、シュトゥットガルト中央駅には5番ホームに到着する予定です。ただ、これはあくまでも予定なので変更される可能性もあります。必ず駅の電光掲示板もチェックしておいてください。

駅のホームに行くと、上記のような表示があるはずです。ドイツのICEはとても長いので、自分が乗る予定の車両付近で待機しておくことをお勧めします。

列車が到着したら、まずは乗る車両を確認します。

上記画像のように、大きく「1」「2」と表示されているのは「1等車」「2等車」の意味です。2等車の予約にもかかわらず1等車に乗ると、問答無用で罰金を払わされるので要注意です。

1等車は下のように3列シートで比較的広くなっているのですぐにわかります。

下の画像が2等車です。座席もちょっと安っぽい作りです。

座席指定している場合

座席指定している場合は、車両番号もきちんと確認しましょう。

上記画像は29号車です。

車内にもディスプレイがあり、車両番号がかかれているのでここでもチェックです。上の画像は11号車です。

無事自分の予約している席に座れたら、アプリを開いて「Komfort Check-in」をしておきましょう。これをしておくと、車掌さんがチケットチェックに来ません。ぐっすり寝ていても起こされる心配はありません。

画面の赤いボタンをタップすればチェックインできます。

座席指定していない場合

ドイツの電車は、予約されていない座席は基本的にすべて自由席です。ただし、表示がめちゃくちゃわかりずらく、何も知らないとどこに座ればよいかわかりません。こちらで説明しておきます。

予約席

予約されている席には予約されている区間が表示されています。

この場合、「シュトゥットガルトからフランクフルト空港までは誰かに予約されている」という意味です。この区間は座ってはいけません。逆に言うと、シュトゥットガルトまでは予約されていないということなので、シュトゥットガルトに到着するまではこちらの座席に座っていてもかまいません。フランクフルト空港以降の区間については、到着以降にまた表示が変わる可能性があるため何とも言えませんが、できればほかの座席を探しておいた方が無難です。

空席

現時点で予約がされていない席は以下のように、何も表示がありません。

こういう席に座るのが一番良いです。ただし、始発駅で出発待ちの場合はまだ表示されていないだけの可能性があります。ほかの座席もチェックしてみてください。また、出発するまでに誰かに予約される可能性もゼロではありません。列車が動き出すまでは安心せずに何度も確認することをお勧めします。

予約されている可能性がある席

一番わかりにくい表示がこれです。

ggf. freigeben
ggf. reserviert
ggf. reserviert

「ggf. freigeben」や「ggf. reserviert」と書かれている席は、予約されているかいないか、不明です。

ggfとはドイツ語「gegebenenfalls」で、「たぶん」という意味だそうです。つまり、「ggf. freigeben」は「たぶん空席」。「ggf. reserviert」は「たぶん予約席」。

「いや、予約取ってるのはあなた達でしょう。はっきりしてくださいよ!」と誰しも思うことですが、こればかりは仕方ありません。ちなみに、巡回してくる車掌さんに「この席空いてる?」と聞けば一応手元の端末で調べて教えてくれます。

座席指定していない場合、食堂車に乗るのも一つの手段です。食堂車は、何か注文する必要はありますが、予約していなくても席が空いていれば必ず座れますからね。

食堂車にはこのような表示があります。

まとめ

ドイツ在住者でも戸惑うドイツ鉄道の乗り方をまとめてみました。初心者には非常にわかりづらいルールですが、知っていればなんてことはありません。こちらを参考にしてドイツ国内いろいろな都市をまわってみてください。

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